PRESETR FIVE with ちょっとオールドズームレンズ
長らく更新が途絶えてしまいました。
今年に入ってから本業がめちゃくちゃ忙しい。もしかしたらもうコロナ終わったかも知れない…
好きに写真を撮ってブログを書いて、ゲームする、そんな時代ももうお終いです。
経済的には超不安だったけどこの3年幸せでした。
さて、表題の通り新しいプリセットの紹介です。FOURに続いてFIVEです。
Presetr Five — Presetr
フィンランド人のプリセットメーカー、Ari Hallami(@arihallami)さんから「モイ!新しいプリセット作ったからよかったら使って紹介してくれよ、モイモイ」と昨年末にメールをいただいてそのまま放置してしまっていました。
PRESETR FOURで充分満足だったのですが、このFIVEもかなりいい感じのプリセットです。リアルを追求したFOURに比べてもうちょっと突っ込んだプリセットとなっていて、より欧州な感じを強めたセットかなと思います。ものすごく気に入っています。
で、普通に紹介するのもつまらないので、最近の僕のお気に入りのレンズと一緒に合わせて紹介しようと思います。
表題の通りですが、使うのはちょっとだけオールドなズームレンズです。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II (2009年発売)
SIGMA 24-60mm F2.8 EX DG (2004年発売)
最新ミラーレスレンズだと解像度が高過ぎてカチッとした写真になっちゃうので当サイトでもレフ機時代の単焦点レンズを紹介してきて、ほぼ僕のメインになっているのですが、このF2.8ズームはその点でも素晴らしいです。
大口径レンズばかりを使っているとどうしてもボケボケの写真を量産してしまいます。それはそれでもちろんいいんですが、そればかりだとちょっとほっこりになっちゃうんですよ。
管理人はファッションの人間なので「いいけど結構ほっこりな写真撮るんですね〜」とか言われたら死にたくなります。
つまり適度なボケ量でいい、そういうこともやっぱりあります。
それにボケボケ写真ばかり撮ってると知性がない感じがしますよね。
じゃあ単焦点のF2.8でいいじゃん、とはなりません!F2.8の単焦点は無理のない設計のせいで大体シャープなんですよ、シャープさは要らない。毛穴が写って喜ぶ人間などいない。
「ボケ量は控えめ、だけど柔らかい」そういう描写が出来るレンズがほしいと探し求めた結果レフ機時代のF2.8通しズームにたどり着きました。
というわけで写真を見て欲しい。
ボケ過ぎじゃない感じ、それから優しい感じ伝わると思います。
グッと雑誌や写真集を飾るに相応しいハイセンスさがあると思いませんか?
ボケのザワザワや謎の立体感とかではない、王者の風格でもって中判ぽさを漂わせます。
この70-200は僕が尊敬してやまないピーター・リンドバーグが愛用したレンズとしても有名でまさに伝説を生む描写といって差し支えありません。
ポートレートだと何を撮っても様になります。
70-200だからと言って無理して望遠で使う必要はありません。
僕は普通に70mm近辺を多用します。普段通り50mmとして使えたらと思っているので。
ただ、150mmを越える望遠で撮ると圧縮効果が利いてきて背景が大きくなります。
これは本当に想像を超えてアーティスティックな描写になるので、若干引くくらいのサイズと重さなのですが一本あると作品に幅が広がりますよ!
そして、次はSIGMA 24-60mm F2.8 EX DGです!
70-200が雑誌や写真集を飾る大人の写りだとしたらこいつはCONTAX T2で撮ったような最高のスナップフォト感を出してきます。
シグマがアートシリーズを出すよりも前のまだまだ二流感を醸していた時代のレンズです。
つまり全く解像度がありませんw
でもそこがいい!!
Nikkor70-200/2.8同じ世代の24-70でいいじゃんとか思いましたね?もちろん取りよせて試しました。Dレンズだろうがさすがのニコン、優秀過ぎて味が出ないんですよね。あとニコンの方がボケ量も大きかったです。
その点コイツは大してぼけてないのにプリセットの効果も相まってとてもアーティスティックな写真に仕上がってきます。
しかもF2.8通しレンズなのに今だと2万円で手に入っちゃいますw
それからニコンの場合はDレンズ同様、Z機ではAFが利きません。キャノン派の方が今回は使い勝手が良さそう。そもそも数も出回っていなくてオークションでしか出てなかったりしますが、もしよかったら。
このレンズはよりビンテージ感を出すプリセットと相性がよくて400H Frontier Vintageなんて最高にハマってきます。
ザワザワボケとも違う、不思議な味がこのレンズにはあるんです。謎なんですがw
上の2枚なんてともに60mmで撮っていますが殆どぼけていません。なのに味わいがある。
こういう感じT2っぽいですよね。
等倍にしました。
見ての通り、解像度は皆無です。でも多分そこがいいんだと思います。
不思議ですがフィルムの質感を感じさせてきます。
いがかだったでしょうか?
普段このサイトを見てくれてる人からすると大口径開放ばかりで撮ってたものと違って見えたと思います。
でもだからと言って写真がつまんないってことはなかったんじゃないでしょうか?
今回(あんまり)ぼけないレンズを使って、得たものは思ってた以上に大きくて自分の中でも写真の表現の幅が広がりました。
しばらくは大口径レンズはいっかな!なんて思ってたんですが、こないだ娘と撮影会やってたら娘に貸したZ50/1.8Sがすごくよく見えて、やっぱボケ大事だなって悶々としながらこの記事を書いています。
そういうわけなのでこれを読んで「よっしゃ!キットのズームレンズで撮ったる!」というのは全然違うので!腐ってもF2.8通し、そこは死守してください。
あとミラーレスのキットレンズも全く話にならないくらいダメです。
フィルムライクの天敵と思ってください。
さて、PRESETR FIVE、本当に素晴らしいプリセットですが、ちょっと補足をしておきますね。
たとえば400H Frontier Vintageのようなちょっとクセの強いプリセットの場合、アンバーの色味をニュートラルにするために、普通に色温度を下げる、それから彩度を下げる、そしてカラグレーディングを下げる、など色々とやれることはあります。
ちょっとコントラストがきつく感じることもあるかも知れません。そのときはかすみの除去をすこし下げるといい感じになったりしますよ。
またZ9でも書いたように、NikonとLightroomは若干相性が悪かったりします。
そういうときはcapture oneに一旦取り込んだ後、DNGで書き出してそれをLightroomに取り込んでください。そうすると変な感じにならずにPRESETRはじめ各プリセットがいい感じに使えます。
今回は特にディスる内容がなくて普通にためになる記事になってしまいました。
若干寂しい気持ちですがためになったというひとはいつものごとく、リンク先から適当に何かポチってくださいね。
もう何でもいいんですよ、ティッシュでもUSBケーブルでも。
とにかくリンクを踏んでから何分以内ならいいらしいので。
約4段分の手ブレ補正効果を発揮する「VRII」とナノクリスタルコートを採用!7枚のEDレンズを搭載し驚愕の描写力を実現した新大口径ズームレンズ
中古価格: 97,200円 (税込)~
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