FOTONE フォトン

HOME > NIKON > Nikkor-S Auto 55mm F1.2

Nikkor-S Auto 55mm F1.2

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート monochrome モノクロ review レビュー 作例 nikon ニコン

巷ではLUMIX S5IIの登場でパナソニックが有名インスタグラマーによるレビュー祭りを開催しててちょっと節操なさ過ぎなんじゃないかと思いつつも(オレにもそろそろレビュー依頼きてもいいじゃないか)と嫉妬の気持ちで悶々としてたら、なんとニコンのレンズエンジニアさんからFOTONEのブログを読んでとても感動したと励みのDMを頂きました。
レビュー依頼より全っ然嬉しい。

さて、そんな危篤なニコンエンジニアさんがFOTONEさんなら絶対にこのレンズ気にいるはず!となんとレンズまで貸してくれました。
ブログやっててよかった…

というわけでNikkor-S Auto 55mm F1.2の紹介です。ニコンオールドレンズの中ではAI Noct Nikkor 58mm F1.2が伝説的に扱われてて有名だったりしますが、(流石に高過ぎだろ、ボケもレモンボケになるしよ〜)とスルーしてたのでこのレンズのことは完全に見過ごしていました。不覚!!
強者同士の対談のつもりで挑んだのにニコンのエンジニアさんの前でこのレンズを知らなかったことが恥ずかしくて死にそうでしたが、ありがたく借りてきました。
さらにこのレビューのために、ずっと放置してたAI Nikkor 50/1.4Sのレビューも片づけました。
比較も含めて見てやってください。


冒頭の写真を見ると一発でわかると思いますが、このレンズは圧倒的なキャラクターがあります。
オールドらしい描写なんですが、ボケはニコンのDNAを引き継いでいて暴れるというよりリッチでゴージャス。
なんと言ってもオールドの真髄とも言える一枚ベールに包まれたようなフェード感があります。FOTONEさんなら気に入ってくれるはずと言ってくれたエンジニアさん、分かってる!!

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン
Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン fade フェード 現像

カラーにしてもイマドキのレンズとはハッキリと描写が違うことがわかると思う。
もちろん現像でフェード入れてるんですが、フェードのかかり方が普通のレンズとは全然違う。とってつけた感がなくていい。
フェードって「あーハイハイ、フェードつけたんだ」と思われるとちょっと恥ずかしい気持ちになったりします。自然に出たフェード至上主義みたいなところありますよね。
まあでも僕はファッション出身なのでフェード使います。
あった方が断然オシャレ。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン

ピント面からなだらかにボケていくんですが、ボケるというよりベールがかかっていくようなボケ方。
すごくアーティスティックで、こんなのちょっとお目にかかれません。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン snap

前ボケなんかを加えるとより幻想的。
ヘリアークラシックもそうですがこういう幻想的な描写のレンズを使うと色が濃厚に出るように思ってて、気のせいかもしれませんが、彩度は上げていきたい。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン

こういう写真も普通のレンズを使うよりもより絵画的になります。
まあ開放晴天下でジャスピンの写真がどうにもならなかっただけなんですが。


というわけでいつものごとくブラブラ東京姉弟。
両国編です。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku

隣のお姉さんの洋服とか曇りでしたが当然ブワッとなります。
屋外開放は無理か。
幸いどん曇りだったので迷わず開放でいきます。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン
Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン

言ったようにボケは暴れません。ハイライトに幻想的なベールを感じさせます。
ちなみにボケ量なんですが、ニコンでF1.2つったら大変なことになるんじゃと思われるかもしれませんが、ニコンの至宝 58/1.4Gの方がボケる。
もっというとAI Nikkor 50/1.4Sと大差ない。でもそこはキングオブフィルムライクレンズ、AI Nikkor 50/1.4Sを褒めてあげたい。
ニコンのレンズは他社レンズより1段多くボケる、このことは声を大にして言っておきたい。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku

退屈になりがちな曇りの日の撮影でしたが絵になる描写を叩き出します。
これすごい重要で曇りの日の撮影ってほんとにいい写真にならないですよね?
曇りの日はかなり個性の強いレンズを使うことをおすすめします。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku
Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku

シルエットが甘くなるレンズなので中判ぽい立体感は皆無。でもこのレンズは被写体の境界が背景と溶ける感じで独特の描写を生み出します。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C landscape 風景 review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku
Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C landscape 風景 review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku

立体感なく境界が溶ける描写、わかりますか?
立体感があるからいいわけでもないというか、正反対の描写。ハイライトに神々しさが宿る。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン 両国 ryogoku 両国国技館sumo 相撲

ところでせっかくなので両国国技館に行ったら、白鵬杯という大会が開催されてて、入り口を覗いてたらお兄さんが「もう終わっちゃうんですが雰囲気だけでも楽しんでください!」と入れてくれました。
ハイライトも人徳も滲み出していきたい。


さて、さすがにこいつは晴天開放は無理なレンズだとようやく知恵がついてきたのでちょっと絞った写真も。

Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン portrait ポートレート
Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン portrait ポートレート
Nikkor-S Auto 55mm F1.2 C portrait ポートレート review レビュー 作例 nikon ニコン portrait ポートレート

うん、神がかったベールはほぼ消失しますw
輪郭も立ってきますね。
いや、でも優しい描写でちゃんと撮れます。
でもこのレンジ使うなら開放がベスト。肝に銘じてください。
ベールのかかったような描写って使い方次第でノスタルジックとも言えます、でもノスタルジックとは言えないギリギリラインで撮れる、その絶妙なバランスがこのレンズの最大の特徴だと思っています。
やっぱね、ノスタルジックな写真って初心者ぽくてちょっと恥ずかしかったりするんで。
あと、ノスタルジックに写るレンズって他の収差なんかも甘くて結構ハチャメチャなレンズだったりするんですが、このレンズはベールががかかったような描写でありがながらも背景は暴れすぎずちゃんと撮れる育ちの良さがあります。
狙った通りにオールドっぽく撮れる。信頼できるオールド。
そしてNoct 58/1.2と並ぶニコン伝説レンズと言っていいはずなのにめちゃくちゃ安い。なんならAI 50/1.4Sより安い。
AI Nikkor 50/1.4SとこのNikkor-S Auto 55mm F1.2、この2本買っておけばオールドっぽい描写のレンズはもう十分。
あとは要らないので余計な買い物しないように。


ともあれ、今回ニコンのエンジニアさんとお知り合いになれたのすごい感動で、ちょっと自慢でしたw
ついにオレもここまできたかと天を仰ぎましたね。
引き続きニコンアンバサダー狙っていきます。


さてどうせアフィリエイトでレンズ買ってくれるわけないので恒例の逸品コーナーです。
もうなんでもいいのでリンクを踏んでからなんかポチってね。

今回紹介するのは鮎魚醤です。
魚醤使ってますか?ナンプラーが有名ですが、ナンプラーはやっぱり強烈な臭みもあるので使い道が限られます。でも日本の魚醤(しょっつる)はわりと和洋問わず使えて料理にコクが足せてとても便利。で、一番何に使えるかというとイタリアンなんですよ!
Youtubeでイタリアンの料理人が使っているのを見て僕も使うようになったのですが、単純にアンチョビの代わりに使えます、知ってた?
アンチョビ、ほしい時に冷蔵庫になかったりしますよね。そういうわけで魚醤は一家に一本常備しておきましょう!!
このまるはらの鮎魚醤をその料理人も使ってたので他の魚醤については全然知りませんw
色々買って試してください。



こちらの記事もぜひ。

Share this Post

Follow me on Social!

NIKONレビュー