Planar 50mm / f1.4 (SEL50F14Z) with α7III
言わずもがな、α7系の真打ち50mmレンズです。
せっかくのα7のサイズをぶち壊すサイズと価格に発売時は驚いたものの、新しいミラーレスカメラの高解像度についていくために必要なスペックで、それ以降は各メーカーもそれに倣っていったのは仕方のないことだったのかもしれません。今となってはもはやこのサイズも重さも見慣れたものです。
AFはやや遅い印象、スッというよりはズッという感じ。
そんなわけで現代のレンズのスタートといってもいいこのレンズ、当然ですが、ソニーAマウントの同じPlanar 50mmとは価格も写りも違います。
パッと見は分かんないですが
どうでしょう、AマウントのPlanarはエッジがフワッとしてますよね?
これが現代のレンズの精度だと言えます。
拡大しないと分かんない、いつも絞って撮るからどうでもいいと言う人もいるかもしれません。
ですが、現代のレンズの精度とは開放からピントキレキレがスタンダード、いいからf1.4のまま安くしろ小さくしろと言ってももはや戻れない道なのです。
とは言え、AマウントのPlanar善戦してます、実際他社のいわゆる標準レンズの50mm / f1.4に比べたら1.5世代新しいのでかなりいいです。少し小さく軽いので超オススメ!
さて後はボケ味ですね。
プラナーと言えば美しいボケ。
も、も、も、文句なし!
さすがPlanarといったところです。非球面レンズを使ってボケ味が減るレンズもいくつかあるのですが、こちらは心配なしといっていいと思います。木漏れ日がざわついたり渦をまくこともありません。
またフリンジの出現もかなり抑えられてるなあといった印象を受けます、写りに関しては欠点のないレンズです。
全身を入れたポートレートもこの通り、ミラーレス世代の立体感がビシッと効いてます。
雑誌のモデル撮影でも問題なく使えるでしょう。
当然解像度バリバリなのはいうまでもなく、風景や物撮りにも効いてきます。等倍で見れば買って良かったと感動するはずです。
本当に欠点のないいいレンズです。
自信を持ってオススメします、オススメするけど…
正直言うとf1.4レンズは全てのメーカーにおいてシグマARTと比較されてしまいます。
同じ条件で隣で撮れば分かるかも知れませんが、まあパッと見だと僕は分かりませんね。(ドヤって恐縮ですが!)
で、でもプラナーの方がよくボケるような気がします。多分、だってプラナーだもん。
ここはリンク先のSIGMA ARTと見比べてください。
それにね、Zeissレンズの佇まい、銅鏡の質感、ロゴのデザイン、その辺はやっぱり上ですよ、間違いなく。所有する喜びも生まれてきます。
そして!Zeiss PlanarはシグマART50mm(Eマウント)よりも132g軽く、42mm短い!!現代の高性能50mm/f1.4レンズの中では最小最軽量となります。フリンジ等の各収差はこちらの方がよく抑えられています。
ここには倍払う価値があると思う人もいるでしょう。
もちろん、文句のない素晴らしいレンズです。
ソニーへの、そしてZeissへの愛が試されます。
迷ったらこちらの記事もぜひ。