PENTAX 67 105mm / f2.4 with KIPON Focal Reducer Adapter
FOTONE冬号、続きます。
KIPONフォーカルレデューサーにMamiya80/1.9をつけたレビューに続いて、満を辞しての王者登場、PENTAX 67、105mm / f2.4です。
冒頭の写真から王者の風格を纏っているのが伝わると思います。
伝わってるよな?
この105mm、3世代あってそれぞれ名称が変わるのですが、まあとにかくバケペンの105mmです。世の中判フィルム愛好家の王道と言っても差し支えありません。登場から40年を過ぎても濱田英明さんら、ひとつの時代を作った象徴的なカメラとレンズです。みんなこれを使いたくてバケペンを使うくらいのレンズですよね。
当然僕も使いたかったけれどGFXに通常のアダプターをかましても中望遠での運用、50mm付近とは言い切れません。もちろんフォーカルレデューサーを使っても0.7倍なので73mm、確かに狭い。狭いけどやむなし…いったれ!!とポチ。
GFX用(x0.8)だと画角は105mmx0.8x0.8=67mmとすこしだけ広く、そして多分画質も上がります。
そして特筆すべき点がこのレンズにはあります。Mamiya 80/1.9と違って画面端の画質の劣化が抑えられていてなんといっても屋外晴天で開放から使えます!(でも完璧とは言えないですよ、ほんの少しフワッとはします)
実はMamiyaから使い始めたのでこのレンズも最初から疑いもなく1段絞って使ってたんですね、でまあ(やべ、、案外普通だな…)とやや落ち込んでたんですが、ふと思い立って開放で撮ったら使える!!
これはフィルムで見ても端正に写る105mmの特性が引き継がれてて、(あ、全然ダメだこれ)と絞るMamiyaとはかなり違ってきます。
ちなみに、Mamiyaに比べてさらに重くデカい。首にかけるとカメラというよりエレキギターに近い。
繰り返しますが、この世に軽くて小さくてかっこよくてよく写るカメラなどない。
ロックンロール。
作例で見るPENTAX67のあの写りがここにあります!フルサイズにはない異様な立体感。(ちょっと甘いところがこのアダプターの特性かな)それでもバケペンぽさ、あると思います。
誤解のないように言うと、このアダプター使わないでGFXに直付けした方がバケペンぽさは普通に出るはずです。そこは注意してください。
そして中判でも80mmにはない100mm以上から得られるなだらかで大きな余裕のあるボケ。
フルサイズでも105mmから写りが変わってきますよね。あの上質さと強さです。
愛する50mmの倍の105mmを普段使いできる喜び、いいか?倍だぞ?倍!!などと、妻に言っても1mmも伝わりませんが、読者の皆さんには伝わって欲しい。だって倍だぞ?!
フィルムで使う場合はEVFの拡大表示ができないためにピンボケが怖くて絞って使わざるを得ないバケペンもデジタルなら開放で勝負できます。ある意味フィルム以上の力を引き出せます。
これは本当に凄いことだと思う。
(厳密にはやや眠い画像になるので現像時にC1だとストラクチャーというパラメーターを上げてます、Lrだと明瞭度かな?)
というわけで残りも見てやってください。
東京姉弟
” 下北沢らへん ” 編です。
もちろんオール開放。
開放で撮っても髪の毛のハイライトがブワッとしない!使える!!
そしてMamiya同様、より線が太く強い絵になっています。本来なら端正でスッキリしすぎに感じるこのレンズが僕好みになっています。
下北沢、学生時代よく行ってて、それから卒業してからも三茶に住んでたので僕にとってとても思い入れのある街です。
そんな街を子供らにここがパパの青春だというにはおこがましいくらいに若者で溢れていて、(え、待って!もしかしてオレ今この街で一番年上?!)とやたらキョロキョロしながら歩いてきました。
街にあるお店も全然記憶になくて「あーここ行ったことある!」と言えたお店は餃子の王将とこの花屋さんだけでしたね。
Mamiya 80/1.9のレビューの時も言いましたが雲の表現のときレンズの能力が出てきます。
この雲の圧倒的な存在感。
この上3枚の前ボケの写り、ハッとさせてくれます。
前ボケの美しさは大口径中望遠以上ならではだと思っていてその辺のレンズではこうはなりませんからね。なんでもかんでも適当に前ボケ入れないように。
なんでもない写真が強い。
ポスターにしても申し分ない「THE 中判のポートレート」の空気感をはっきりと感じます。
下北はこの辺にして、ちょっと足を伸ばして代々木上原にあるイスラム寺院、東京ジャーミィに。
イスラムなので厳格なイメージがありますが、ムスク内では礼拝や瞑想してる方以外にも普通にお喋りしてるイスラム教の方もいて絨毯に座ってただボケーとするためだけに行ってもいいくらいのとても緩くて感じがいいところです。絨毯気持ちいい。
同じレンズ、同じ絞りで撮っても娘より僕の方がボケ量が減ります。
おじさんを撮るとボケ量が減る。覚えておいてください。
実はMamiya 645用をポチったばかりで画角も狭くなるのにこのレンズをポチったのにはワケがあります。
Mamiya 80/1.9、すごく良かったんですが、1段絞らないといけないせいもあって愛用のNikkor 58/1.4Gとよく似てるというか、むしろ58/1.4Gの方がボケるじゃん…みたいなことがありまして、、
いや、両方とも凄いレンズなんですが、もっと凄いと思ったのにな…とちょっとショックで、だったら105/2.4ならどうなんじゃい!!と半ばヤケクソでポチったのが想像以上によかった、最高!!となって無事レビューもできて、ほんとによかった。
とにかく頭一つ抜けた王者の写りです。自信を持ってお薦めします。
当然ランキング一位です。
いやもう他のレンズいらんなというレベルで凄いです。
ついでにPENTAX67用の90mm/f2.8についても少しだけお話しします。GFXで使うからと90mmを買った人もいたんじゃないかと思いますがこのレンズは105mmとは性質が違います。アダプターをつけて開放で撮ると105mmよりもフワッとします。たった15mmの違いですがボケは105mmに比べてグッととうるさく、ザワザワしたレンズです。
全然写りが違います。
個人的に写りはすごく好きなタイプのレンズですが、このレビューを見て「90mm持ってる!よっしゃアダプター買お!」とか105mmはちょっと狭いなあという理由だけでアダプターや90mmをポチったりしないように。105mmをそのまま小さくしたレンズでは全くありません。
もちろんいいレンズです。お好きな方をどうぞ。
開放だとこんな感じ、Mamiyaほどフワッとはしません。奥の木々のボケ方暴れてますよね。画面端の渦巻きも目立ちます。
とはいえ、一段絞るとグッとシャープ。ボケも激減しますw
105のボケ量はほんとにすごい。
さあて今年最後の逸品コーナーです。
お賽銭だと思ってここでアフィリエイト踏んでなんか買い物すると来年いいことあります。
今回紹介するのはLOVEPAKUです。これはアジアテイストのソース調味料で、名前の通りパクチー味なのかというとそんなことはない、なんとなくアジア風味になってなんにつけても美味しいソースというか、ペーストです。強いていうならレモングラスかなあ?
一番のおすすめは餃子ですが、炒め物やカレーに入れるのもあり。まじで何にでも合います。
お正月料理にに飽きたらぜひカップヌードルに入れてください。
まあ何度も言うようにこのリンクを踏んでから30分以内だかに普段の買い物に使ってくれればそれでOKらしいです♡
こちらの記事もぜひ。