AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR
前回大絶賛したNikkor 28/1.4E EDですが、あそこまでいいと同じ「E ED」を冠するレンズ使わないわけにはいかない。
世界の巨匠と呼ばれるファッションフォトグラファーが産んだ多くの秀作は大体5Dと大三元なのは有名な話。
ただ、レフ機時代の最後の大三元だけあって普通に高い。それがマップの中古市で並品だったけど破格の値下げされているのを見つけて即ポチ。
ちょうどいいボケ量を持つのは結局大三元ズームなわけで、そこに「E ED」がつくとなると期待せずにはいられない。
あの28mmの光とボケ性能を感じさせてくれるのか。あとなんかおれを驚かせてくれるのか?!
小さくはないサイズと重さだが僕の感覚では(ニコンにしてはまあまあ小さいな)という嬉しい誤算の範疇のサイズだ。
基本的に僕は小さいカメラやレンズを下に見てるんで、デカければデカいほどいい絵が撮れると思えて精神的に穏やかでいられる。
とりあえず最初のパチリ。

、、、ちょ、超ヤバい。。
50mm画角でこれっすわ。(というかこの後の作例大体50mm画角で撮ってます)

瞳に合わせて耳がボケるのは僕の中でポートレートレンズとしての合格ラインなんだけどそこには至らない。やはりf2は必要だ。だがしかし、このレンズはまるで耳がボケているような錯覚を生む。
デカいだけある。
これはね、本当にニコンの強みだと思う、各社同じ画角とf値でも見た目のボケ量は常にニコンが1段多い。
前回紹介したツァイスズームと比べても一目瞭然だ。大人と子供くらい違う。
描写もカリカリなんてことはなく柔らかい。いやめちゃくちゃ柔らかい。
実を言うと僕のブレーンであるニコンの方がわりと昔にこのレンズを勧めてくれてたのだが、レフ機時代最後だけあってやっぱり最新レンズとも言える、しかも各社が注力する大三元ズーム。解像度の進化を見せてくるだろうなと、、そういうわけで勧めてもらったのにも関わらずずっとスルーしてた。
ただの懸念だった。めちゃくちゃ柔らかい。
ボケもスムースでクリーミーになっていやしないかとビクビクしていた。
もう完全に懸念だったわ。ちゃんとガサガサしてる。めちゃくちゃいい。
ニコンは本当に写真芸術がなんたるかを分かっている。と言うか僕のことを分かってくれてるぅっ!!(もうホントに勧めてもらったのにすみませんでした!!)
ちなみにフリンジはちょっと出る。けど相当出ない。
窓のサッシ周囲や直射日光下で白シャツとかだと出てしまう…
当たり前だがNIkkor 28-70/2.8Dよりはずっと改善されてる。
そういうわけなので前回大絶賛したSONY Aマウントの24-70がただのかませ犬にならずに済んでよかった。
ソニー使いなら買って損はないと思って使ってほしい。
ボケ量は大人と子供くらい違うとか言っちゃったけどめちゃくちゃいいレンズです。
ちょっと小さいしかっこいいし!まじでフリンジで出ないから。
ただフリンジが出ないことの尊さを前回熱く語ったけれど、このNikkor 24-70E EDが生む柔らかさ、ボケ量、そしてフレアの美しさはもっと尊い。
とにかく規格外の柔らかさがフィルムに似た奥行きを作ってくれてボケとは別の奥行きを生んでくれる。
これは昨今のミラーレス大口径のガクッと生むボケとは別のものだ。ミラーレス時代のレンズは高解像のため被写体がパネルのように浮いて見える、それとは全然違う。
まさに柔らかさが生む奥行きだ。


なんというか記録が思い出になるというか。。
映画のワンシーンのような空気感を帯びると思ってて僕が写真に求めている最も大事な要素の一つだ。
ハイライト部分、それからシャドー部分の見え方がくっきりと出ないことで時間を感じさせてくれる。
これらの要素がないとどんなに頑張ってもフィルムライクには到達し得ない。このレンズはそういう意味で特級品だと言える。
というわけで作例を続けます。
あ、そういえばYoutube始めたんですよ、恥ずかしながら。。えへへ
なんつってもこのレンズを買った一番の目的、動画、そのために買ったと言っても過言ではない。
動画でもオールド気味のレンズはやはり活躍している。
特に海外のいい感じのフィルム感の作例を見ていると、canon FDやLeica Rレンズを使っている人が多い。
がしかし、両者はMFだ。AFが欲しい、そこでこいつだ。
動画においては最高にボケてもf2.8で十分。それ以上ボケるとちょっとやり過ぎ感が出てくる。
このレンズに行き着くまでに動画用と称して散々レンズをポチりまくった。最後の最後に出会ったわけだけどもっと早く出会ってたらVNDフィルターの無駄遣いもせずに済んだことを思うと感慨もひとしおだ。
最後の最後にこのレンズのフィルター径が82mmと知った時は膝から崩れ落ちた。4万円の出費!!
前半、三茶と下北はこのレンズで動画もスチルも撮ったので、この辺りも見てくれると嬉しいです。
絞りはf5.6くらいにしてる。ある程度背景の情報は必要だからね。
本当に素晴らしい動画になる。
ソニーGMレンズではこの描写はできまい。ふふふ
あ、チャンネル登録も忘れずに。





そう言えば期待したNikkor 28/1.4E EDと光の捉え方が似ているかというと、それはちょっと違った。
28mmのもつ光の煌めきは写らないかな。
少し残念だけど28mmにはない圧倒的な柔らかさが手に入ったのは僥倖。
わかる?この偉大さ。直射日光がこんなに柔らかくなるのってすごいことやけんね!!
この柔らかさについてまだまだ熱く語りたい。
フィルムとデジタルの決定的な違いはこの柔らかさにあると言って過言ではない。色はね正直デジタルでかなりのレベルまで迫ることができる。
でも柔らかさ、それは解像度だけでなくハイライトの輝き方、水面の煌めき、全てに柔らかさが必要。それはデジタルではごく一部のレンズを除いて無理な表現だった。(それでもちょっと足りない)それがフィルムときたらコンパクトカメラでもパッとその柔らかさを出してしまう。
何度も言うけど、単焦点を少し絞って撮ればいいじゃん、ではない。単焦点を適度に絞るとコントラストとシャープさが増しフレアの少ない端正な描写になってしまう。
そうではなくボケてなくても柔らかい描写が欲しいのだ。
拙ブログ真ランキングでも一位はPlanar80/2を抑えてバケペン90/2.8だ。
ボケ量ならPlanarの方が上なのにバケペンを上位にさせてしまう。柔らかさとはそれほど重要になってくる。


これだけ引いて撮っても背景との奥行き感が出ている。
恐るべし!!







ただならぬ表現力だと思う。。

こんくらいボケたら誰も文句は言うまいて。

おじさんを撮るとボケ量が減るのは変わりない。
ブログ見て買って文句言ったりしないように。

なぜだろう、おじさんが混ざるだけでボケ量が減る…

ハイライトの滲み、柔らかさ、背景のガサガサ感。
全てがフィルムライクのためにあると言っても過言ではない。

実際世間では大ボケはあんまり好きじゃないという層も結構いると思う。
仕事なら尚更。ある程度背景の情報も必要なことは多い。
ボケなくても雰囲気の感じさせるレンズ、ある意味夢のレンズだ。
以降、間違ってf4で撮ったのでそんな人も参考にしてください。





とにかく何も考えずにこれで撮っていればいい。サブとは思えない表現力、見事なちょうどよさ。まず失敗がない。
実際今現場にはGFXとPlanar80/2とこの大三元の2本のみを持っていくことが多い。これでなんとかならなかったことは皆無だ。
f2.8って不思議よね。ソロでも数人で撮ってもなんとなくまとまる。なぜだ。
まあただ、実際はズーム持ってもほぼ50mm画角で撮ってて、こんなバカでかいレンズ持ち歩いてるのは我ながら意味がわからないところもあるけど全幅の信頼を寄せている。
いずれにしても数年前にこのレンズ手に入れてたらその後色んなレンズに手を出すこともなく落ち着いてしまっていたかもしれない。
そう思うとあれよね、最後に出会ったのがコイツでよかった。心からそう思える。
おかげでたくさんのレンズに出会えたよ。
これでよかったんや…
こういう時、僕は写真の神様に愛されてるなと思う。
これまでめっちゃ散財したわ…とか全然思ってないし。
あ、ちなみにSONYと違ってNikonはF→Zマウントを使っても動画でAFは使えます。
Mマウントレンズ→Zアダプター(AF化)を使っても動画でちゃんと動く。
SONYはHPに大きく謝罪文を書くなどきちんと猛省してほしい。
さて今回の最後は途中でも触れたYoutubeです。
いつもアフィリエイトありがとうございます。
でも例えばアマゾンのアフィリエイト、1万円のものを買ってもらっても僕に入るのは100円。
こんなことがあってもいいのだろうか。いやない。
そういうわけなので、アフィの代わりに再生ボタン。
ブログを見るたびに最初から最後まで必ず通しで見るように。
ちなみに最初の東京OLD TOWN編はオールiPhone 16 proで撮影しました。
途中で紹介したちょうどいい街編の荻窪と吉祥寺編もiPhoneです。
まじ恐るべし!!
みんなiPhone買い換えるなら必ずProにするようにな!
Youtube第一弾の東京OLD TOWN。
よかったら見てね♡

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