中判フィルムライク道完結!!
GFX 50R with Mamiya SEKOR C 80mm / f1.9
本業も少し落ち着いて、いつものように中判フィルムライクのことをぼんやり考えながらいつものネットサーフィン。
PENTAX67からCONTAX645あたりを巡回中にふと目にしたしたのが「CONTAX 645 PLANAR 80/f2 VS Mamiya 645 Mamiya SEKOR C 80mm / f1.9」という記事。
おろろ…
殆ど差がないじゃんこれ!
…そこから記憶がありません。
気付いたら手元にGFX50RとMamiya SEKOR C 80/1.9とアダプタがありました。
CONTAX 645、今も大人気でちょっと簡単に手が出る値段でもなく、アダプタ自体も高いんですよね…
ヤフオクでもマミヤセコールは大体3万円程度で販売されていて、僕はとにかく見た目も状態いいものを選んだので7万程度で落札しました。
ちなみにそのとき、オールドレンズも落札したのですが、これらは不幸にもやや状態が悪く落ち込みました。ヤフオクでオールドを買うのは十分気をつけてくださいね。普通に新宿の北村写真機店にいった方がいいです。ヤフオクよりも相場は安いくらいで安全の品質ですし。
ともあれ、マミヤセコールは幸運にもとても状態のいいものが手に入ったのでレビューを始めようと思います。
刮目してください。
今回のレビューはノクチルクス以来の衝撃です。たぶんこれ見て五人くらいは奥さんのサイフを引ったくって買っちゃうと思う。
冒頭の写真もそうですが、なんとなくではなくて、35フルサイズの写真とはクオリティが違います。ハッとします。
明らかに大判の写真集や雑誌の1ページを飾るに相応しいオーラのようなものがあるんですよ。
これはなんなのかずっと考えていて、ひとまず1枚見てやってください。
管理人が行き着いた最も中判に近いと思っている天下のNoctilux 50/0.95asph.を思い出しながら見てもMamiyaの方が、やっぱいい。
え、いいよね…?
と思うその理由はボケの質なんですよ。ハッキリ言ってボケの量はノクチの方があります。ホントすごい、それは。
でもノクチのボケはとにかくスムージーでクリーミー。それが違うんじゃないかと中判フィルムの作例を見まくって管理人は思い至りました。適度なボケのガサつきが必要なのではないかと…
それがMamiya SEKORにはあります。しかも絶妙なバランスで。うるさ過ぎず、適度に見える雑味。
実際、その雑味がとても大事だったのかなと思っています。このレンズはもう30年以上前のレンズです。その現代と比べると低い解像度やボケの雑味が中判デジの少し広いフォーマットと組み合わさって線の太い力強い写真になってるなと感じます。
そのせいでボケ量は大したことないのにやたら立体感を感じます。まじヤバい。
ああ、これはファッションのポスターやカタログにとてもいいだろうなと感じさせます。
(ファッションのお仕事待ってます!!)
これはかなりうるさいと見るひともいるかと思います、でもそれでも現代のレンズにはない力強さ、記憶を引っ掻くようなエモさがあると思ってて、ああ、ついに中判フィルムライク道、到達したなと天を仰ぎましたね。
というわけで御託はこの辺までにしてドーンと見て欲しい!!
特にボケの雑味といえば巨匠ピーター・リンドバーグ氏です、氏は中判でもなくフルサイズカメラで70-200/2.8ズームを愛用していましたし、もしかしたら背景の雑味も何か現像の段階で加工を加えてたのかもしれません。いずれにしても背景に適度に雑味があることで写真にアーティスティックな空気が加わるのは確かだと思います。
基本開放から半段絞っています。晴天下で解放はフワッとして実用に耐えません。それが理由というわけでもないのですがメチャクチャボケてはいないんですよね、最後2枚のポートレートくらいでおーボケたボケたって感じ。ノクチやフルサイズ85/1.4の方がボケると思います。
でも雰囲気がある。エモさがある。
ちょうど画角も65mm程度になるのでポートレートが映えるのは分かりますが、スナップも違う。
見て欲しい。
ノクチならこれくらいのボケは出ると思います。
ですが、おそらく隅々まで解像してる点と、適度な背景のガサつきがこの妙な立体感を生むのでしょう。
普段iPhoneやGRはもちろん、フルサイズで撮るスナップとは違う力強さ。
もはやこうなるとなんかよくわかんないですけど急にスナップ感が薄まってきます。
飛行機からの外もよく撮るのですが、ぶっちぎりに力強い写真になりました。
いかがだったでしょうか!
管理人、改心の出来だと自負しています。
なにより、いつも解放解放って撮ってるとまわりからバカにされてるような気がしてちょっと気が引けてたんですよねw
これから「…ッス、ちょっと絞ってます…」と知性のある返事ができそうです。
関東で殺伐とした海といえば九十九里です。
撮影後も浜焼きを楽しみましょう。最高です。
この写りを見ても一発で雑誌に載りそうだなと思わされるちょうどよいボケ具合と力強さ。
(旅ルポのお仕事も待ってます!)
さて、レンズのついでにカメラのことも少し触れておきますね。
GFX50R、特に思い入れもなく、コスパ的にこれしかなかったという感じでゲットしました。
噂通りの軽さと小ささで、正直ノクチとLEICA SLより軽い…もちろん安い!
ほとんどフルサイズと差がないんですよ。これでこの写り、迷う手はないでしょう。
ただ、文句もあります。
撮ってからのプレビューの遅さはなかなか気合いが入ってます。OOクロームエフェクトを入れるとさらに遅くなり、現実的にはOFFです。あり得ません。OFFにしてもこのあたりはプロには厳しい仕様ですね、プロなら迷わず100Sで。いやまじでブライダルカメラマンでもでもこれでは焦ります。ただし、50RでもEVFは見やすく、マニュアルでもとても合わせやすいです。
シャッタースピードは1/4000がマックス、これは晴天下ではちとしんどい、電子シャッターは体験したことのないレベルで使えません。NDフィルターマストです。
あとサイズと重量はよかったからルックスもうちょっと頑張って欲しい。X100系のデザインにしてくれたらいいのに…
中判一眼レフ用だけあってフランジバックが大きいのがちょっと残念。
ともあれ、ノクチとの出会い以上のショックをこの組み合わせで体験しました。
中判フィルムライク道、結局レンズ(とカメラ)だったんです。
高度なフィルムシミュレーションを使えばフィルムは必要なく、かといってGFXの純正レンズではこうはなりません。ハッセルX1D系のレンズでもそうですね。(作例見た限り)
僕が濱田さんや世界中の中判愛好者の写真を見て「なんかいいなあ〜〜」「なにが違うんだろう」ってモヤモヤしてましたが、ボケ量ではなかったんです、結局当時のレンズを使うことだったんですよね、当たり前といえば当たり前なんですけど。ノクチを買うとか随分無理もしましたが、ついにここに中判フィルムライク道完結とさせて頂きます!!
次は中判デジのフォーマットがさらに大きくなったときにCONTAX645を手に入れちゃうかなとかそれくらいかなー。
というわけで、これからは腰を据えて自分の作品を撮っていきたいなーってかなり本気で思っているので、応援してくれる人、いつもの逸品コーナーでポチの時間です。
今日のもほんとにオススメなんですよ〜
管理人はハードコア下戸、ほろ酔いで二日酔いになるレベルなので酒のことはよく知りません。
でもこのトニック炭酸水は美味しい。
ハッキリ言ってたぶんだけど酒好きの人からしたら甘いと思う。でもコーラ好きの人からしたら甘すぎない。味はZIMAやスミノフっぽい。ちょっと大人な気分になれる炭酸水です。
是非、年末年始はこれを飲んで大人っぽいいい気分になって欲しい。まあお酒でわってもいいけど。
FOTONEからのクリスマスプレゼントです。
いや、プレゼントください。
こちらの記事もぜひ。