Nikkor 58mm / f1.4G
つい先日インスタの相互さんで最高の写真を撮るスペイン人Albertoさん(@alberto.monteraz)に使ってるレンズとカメラを教えてくださいと勇気を出してDMしたんです。
そしたら「Nikkor 58/1.4GとNikon D4だよ。もうずっとこれだけなんだアミーゴ!」と返答があり、ショックのあまりiPhoneをポロッと落すその前にマップカメラでの注文が終わっていました。
今まで存在は知ってたものの、作例を見ても今っぽいレンズでピンとくることもなくスルーしていて、Albertoさんの写真もてっきり中判だろう思って質問しただけに本当に驚きました。
それにしてもこのAlbertoさんの写真を見ても分かるように半端ないボケ量です。こんなレンズがまだあったとは、しかもAF!!
そんな夢みたいな話があんのかと届いても若干信じられないくらいでしたが、まじですごかったです…
というわけで恒例のノクチと撮り比べです。
ヤバい。
F1.4というスペックにも油断してました。完全にF1.0のボケ量です。
見比べると確かに若干ノクチの方がボケますが、もはやAFで動くノクチといっても過言ではありません。
ついでにCONTAX Planar 80/2とも撮り比べましょう。
Planarの方が被写界深度が深くカリッとしています。そこからガクッとボケるところが中判のいいところですが、58/1.4Gは激薄のピント面からドワっとボケていきます。パーカーのフードや奥の肩のボケ方なんて幻想的とすら言えます。すごくいい。
しかもAF。超ヤバい。
最近本当に思うんです、AF大事って…
よく子供らと散歩に行くときも「ちょっと止まって」とは言いづらいこともある。言うけど。
まさに夢のようなレンズですが、なんならマップで在庫過多な感じすらあります。とんでもない話です。日本人のセンスが疑われます。すぐ買ってください。
最高のレンズには最高の場所が必要です。
東京姉弟、浅草へ。
(全てKenkoのDUTEフィルターをかましてます。ほんのわずかに白や照明が滲んでいるのはDUTEの効果です。超オススメ)
もう分かりますね、ただ者ではないレンズだということが。
ただし、粒子は多めに。Planar80/2やNokton50/1.1よりもザワザワは少なく今っぽい感じもあります。
85mm/1.4じゃないですよ!ざわつきはないもののぬるっともしてないとても深いボケ味。
ニコンは明らかにボケ味にめちゃくちゃ拘ってこのレンズを設計したんだなと感じさせます。このレンズには人格というかキャラクターがしっかりとあってSIGMA ARTの対局にあるようなレンズです。
距離を空けてもしっかりと背景がボケます。
AF最高!!
ほんの少し絞れば、建築を撮っても大口径の風格の残しつつちゃんとビシッと写ります。さすがニコン、抜かりなし。ただのボケボケレンズとは違う!
もちろんAlbertoさんはPhotoshopでも弄ってるのですが(本人から聞いています)、Photoshopなしでもここまでドラマチックで深いボケが得られます。
浅草楽しいですよ。
バンクシーも売ってますし。
前ボケもエモいし。
このレンズの性能とDUTEのおかげで夜の街がシネマチックな描写になります。
DUTEはブラックミストより控えめでとてもいいと思うのですが、フィルターの形状通り何枚か光輪が出ちゃいました。気をつけてくださいね。
恋人と夜の散歩は最高ですがお子さんとも夜の散歩してください。
昼間よりずっといい思い出になるので。
もちろんAFレンズを持って。
マニュアルで夜の街は無理ですからね、そこはやっぱり。
確かにもうちょっとザワザワしてたらいいのになとは思います。
でもザワザワしてないのにエモい写真が撮れるのは世界でもこのレンズとノクチだけ。
EF50/1.2Lのニコン版と油断していました。全然違う、本当に物凄いレンズです。(道理で定価も高かったわけです)
このレンズのボケには風格があります。風格とか曖昧な表現でちょっとあれなんですが、まるで映画のワンシーンのような物語を感じさせる描写を見せてくれます。
しかもAF。
まじでAF大事です。
というわけで、表ランキングでは1位、裏でも同率1位とさせて貰います。AFですから。
ついに完璧なレンズを手に入れた気持ちでいます。もしかしたらこれが最後のレビューになるかも知れません。
愛と偏見でもって超オススメする最高のレンズです。
最後のレビューになるかもしれない、そんな記念すべき逸品コーナーですが、このレビューでも登場したKenkoのDUTEフィルターです。
ブラックミスト系ではやり過ぎなんだよなと思うそんなあなたにまじでオススメします。ミラーレスレンズには常備が常識。
しかも激安!!
自分用はもちろん、お友達用にも。
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